2016年(平成28年) 1月・冬45号

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|「焼け八幡」の竹運びは、小学生の役目で1年生からやりますけど、ワラを運ぶのは女の人は駄目っていうか、男の人の仕事なんです。だから、今年が最後の竹運びでした。中学生になったら、もう女の子は「焼け八幡」に参加することは無くなります。竹運びはすごく辛くて、ああ、やっと終わったという気持ちもあるけど、何か、ちょっと寂しい。御小屋を燃やす時には見に行くけど、後は全然関わりないっていうか、そんな感じ。1年生の時と今年、朝早く起きて、御小屋を焼くのをお母さんとお姉ちゃんと一緒に見に行きました。

|「焼け八幡」が他の地区にはなくて、柳沢にあるというのは嬉しい感じ。みんなに自慢できるみたいな。お父さんが「焼け八幡」で裸になっているところを写真では見たことがあるけど……。

将来の夢って、まだ決めてないというか、やりたいことが決まらないというか……。でも、犬とか動物系の仕事には興味があるかな。

河北新報の中に「ドキドキ新聞」っていうのがあって、それでたまたま「宮崎小学校の6年生に書いて」みたいなことを教頭先生から言われて、私は、宮崎小学校伝統の「宮崎子ども獅子舞」の説明を書きました。「子ども獅子舞」は、700年前から伝わっている大切な伝統芸能で……、そんな感じで書きました。

獅子舞は、6年生がやるので今年やりました。私は、獅子の尻尾を振る役をやって、獅子は3頭居ます。布を被って、その端の頭の上に木の棒があって、それが尻尾で、それを太鼓のリズムに合わせて振るんです。上げたり下げたり、重くて腕を上げているので肩も痛くなってきます。でも、頭(かしら)の方がもっと重いんで大変。頭に合わせて、尻尾も付いていく練習をします。5年生の終わりぐらいから練習が始まって、6年生の送る会の時に初めて披露します。お祭りの時には舞台があって、そこで披露します。あと、山の神という役と笛と太鼓があって、5年生も一緒でないと、獅子2頭と山の神が2人、笛が3人太鼓も3人ぐらいしか居なくて、笛の音が聞こえなくて、何か大変。6年生で足らないところを5年生がやるって感じです。

中学生になったら何も無くなるので、寂しいというか物足りない。

外で遊んだりはしないです。家では、テレビ見たり自主勉やったりします。自主勉というのは、宿題以外の予習復習みたいなのです。自主勉はやりますけど、土日は、家族で遠くへお出かけするので、その時はやりません。車で1時間半くらいの大沢とか、あと石巻も。買い物です。自分の物で買ってもらったのは、去年の誕生日にちょっとおしゃれなブーツかな。もうけっこう履きました。あんまりブーツって履かないから、ちょっと嬉しいっていうか、大人の感じ。

友だちと喧嘩したりして、嫌なことがあったら音楽を聴いて忘れようとします。聴くのは、Jポップで、好きなグループはAAA(トリプル・エー)という7人のグループです。あとジャニーズ系とか聴きます。無性に音楽を聴きたい時があって、自分の机で「七つの大罪」というマンガを見たりしながら聴きます。

iPodタッチというのがあって、ケイタイのWi-Fi(ワイファイ)がないバージョンで、インターネットというのをお母さんのスマホから繫いで音楽を落とすみたいな。それで聴いています。iPodタッチにアプリがあって、それに100曲ぐらい入ってて、自分でもびっくりしました。あと動画とかも入っています。スマホは使っていません。でもお母さんのスマホと繫いでLINE(ライン)で従兄弟と話をしたりはします。

自分が大切にしていることは、何だろう。(しばらく考えて)家族や友だちと一緒に居て、笑ったり楽しい時間を過ごすことかな。そのためには、会話が一番深まるというか、楽しくなるような会話があって、笑ったりするのが一番。

2キロほど離れた宮崎小学校への送り迎えは、お母さんに毎日、車でしてもらっているそうだ。伶さんの言葉の端々から、両親の深い愛情が伝わってきた。伶さんが大切にしている「楽しい時間」は、家族で過ごす満たされた時間の実感が言わせた言葉なのだろう。伶さんの素直な笑顔が、それを物語っている。

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